毛細血管拡張症・クモの巣状・網の目状静脈瘤のレーザー

身体に負担が少なく、審美性が高いロングパルスYAGレーザー治療や、健康保険適応で毛細血管拡張症に対して色素レーザー(Vbeam)治療を行っています。

クモの巣状・網の目状静脈瘤のためのレーザー治療

クモの巣状・網の目状静脈瘤のためのレーザー治療下肢静脈瘤の治療は、血管内焼灼術であるレーザー治療により、身体的・精神的な負担が大幅に低減しました。ところが、血管内焼灼術ではクモの巣状・網の目状静脈瘤といった細かい静脈瘤への対応が難しくなっています。クモの巣状・網の目状静脈瘤はふくらはぎなど普段の服装でも目立つ場所にできることが多いため、これをきれいに解消できる治療法として開発されたのが、ロングパルスYAGレーザー治療です。
当院の院長は心臓血管外科専門医や脈管専門医などの専門資格を持っており、専門の胃高度医療機関や米国留学などで研鑽を積み、下肢静脈瘤センターのセンター長の経験があり、専門家として患者さまが待ち望まれているこの治療法をいち早く導入しています。

皮膚照射レーザー

クモの巣(皮膚照射レーザー)ロングパルスYAGレーザーを使用して、細かいタイプのクモの巣状静脈瘤の治療を行います。皮膚に照射するだけですので、切開は行わず、圧迫の必要もありません。
照射されたレーザーは皮膚を通り抜け、血管内のヘモグロビンが選択的に吸収します。血管内で光ダメージは熱ダメージに変換され、それにより血管壁が癒着し、拡張した血管を消失させます。
従来のレーザー治療では高い効果が望めなかった網目状やクモの巣状の静脈瘤など細かい静脈瘤に効果的で、審美的にも優れた治療法です。
合併症として、施術時には痛みがありますが、外用薬や冷却で抑えることができます。また、表面麻酔薬を塗布して30分ぐらい経過をみて施術をすると痛みが緩和できます。レーザー照射後に、色素沈着や水泡、発赤が現れることがありますが、徐々に改善していきます。
なお、まだロングパルスYAGレーザーを使う皮膚照射レーザー治療は保険適用ではありませんので、自費治療となります。

費用(税込)と施術時間

YAGレーザー(保険外診療):     処置する血管の範囲が10cm四方程度の場合、施術時間は約10分が目安です。両脚全体に施術を行っても1時間~1時間半程度の所要時間です。

保険適用ではありませんので、自費治療となります。
治療費用:10cm四方あたり 11000円
片脚全体を照射した場合 上限 99,000円
両脚全体を照射した場合 上限176,000円

色素レーザーVbeam(保険治療):                  

レーザー照射範囲     3割負担の方      1割負担の方 

10cm2未満     6510円     2170円

~20cm2未満    8010円     2670円

~50cm2未満    12510円    4170円

~80cm2未満    17010円    5670円

~100cm2未満   20010円    6670円

クモの巣状静脈瘤・網の目状静脈瘤の症状

皮膚の上から赤や青の細かく蛇行した血管が透けて見える状態です。これは真皮の毛細血管に起こる静脈瘤です。できる場所はふとももから膝下の外側や後側が中心で、若い女性にもよく起こることがあります。疼痛があるケースでは、早期の治療をおすすめします。

原因

ホルモンの関与によって真皮の毛細血管が拡張して起こることがほとんどです。血液の逆流が原因ではないので、他の下肢静脈瘤とは違うものだと言えますが、いっしょに発症しているケースも珍しくありません。そのため、クモの巣状・網の目状静脈瘤があった場合にも、ほかの静脈瘤がないかの確認が必要です。また、加齢に伴って静脈壁や周囲支持組織が変化して発症する場合もあります。

治療方法

従来ですと硬化療法が主に用いられてきましたが、再発しやすく、色素沈着が長期間残ることがありダウンタイムが長いのが問題となっていました。また、圧迫などの必要がありQOLの低下が憂でした。当院では、上で紹介したようにロングパルスYAGレーザーを使う皮膚照射レーザー治療を採用し、効果と審美性に優れ、身体への負担を軽減した治療を行っています。また、毛細血管拡張症に対しては、保険治療にてVbeamによる体外照射レーザー治療を行っております。YAGレーザーとVbeamレーザーの違いは、波長による組織の吸収の違いで、比較的青い血管は、YAGレーザー、赤い血管は、VbeamレーザーやYAGレーザーによる治療が可能です。ご自分で判断できない際には、当院へ受診いただき説明させていただきます。

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