救急疾患

喘息発作

喘息発作喘息発作を起こす気管支喘息の場合、症状がない時も常に気管支が炎症を起こしているので気道が狭くなっています。加えて気道上皮がはがれていることからとても敏感なので、ちょっとした刺激で気道がさらに狭くなり、たんなどの分泌物も増えて呼吸が苦しくなり、喘息発作が起こります。アレルギーによって喘息発作が起こる場合もあります。
発作の症状としては、息をするたびにヒューヒュー・ゼイゼイ音がしたり、激しく咳き込んだり、呼吸困難などがあります。呼吸困難でチアノーゼを起こし、命に危険が及ぶ場合もありますので、ぐったりしているようでしたら早急に受診してください。

不整脈発作

不整脈とは、脈がゆっくり打ったり、速く打ったり、または不規則に打つ状態です。不整脈には危険なものがあります。それは不整脈の症状に加えて、意識が亡くなる、ぐったりする症状が出た場合です。目の前が暗くなる、冷や汗が出る、極端に速い脈で呼びかけても反応が悪いなども要注意です。すぐに受診してください。また、心臓病を持っているのに気づかないで激しい運動をして心室細動を起こすケースも珍しくありません。
不整脈発作を大洲可能性のある病気としては、心筋梗塞、狭心症、心筋症、弁膜症、サルコイドーシス、たこつぼ心筋障害などがあります。

めまい発作

めまいめまい発作には、耳の病気が原因である場合と、脳に問題がある場合があります。脳に問題があるめまい発作は、脳卒中や脳腫瘍の可能性があり、突然死につながりかねないため注意が必要です。めまい以外に、ろれつが回らない、手足などにしびれがある、表情を変えにくい、1本建てた指が2本に見える、激しい頭痛、嘔吐、冷や汗、意識がなくなるなどがあったら、一刻も早い受診が必要です。めまい発作自体は、ふわふわと浮遊しているような感じから、世界全体が激しく回っているようなものまでさまざまです。回転性のめまいは耳に原因があると思い込んでいたら、脳に原因があるということもよくありますのでご注意ください。

腰痛発作

腰痛突然襲ってくる激しい腰の痛みは、ぎっくり腰の場合もありますが、ほかの病気によって起こっている可能性もあります。痛みが強くて動けない、痛みが強まってきている、痛む場所が移動する、足のしびれや強いだるさがある、赤い尿が出た、失禁するといった症状があったら早急に診察を受けてください。背骨や脊髄の腫瘍やがん、大腸・肝臓・膵臓のがん、感染症、骨折、膀胱直腸機能障害を伴う馬尾症候群などの可能性があります。馬尾症候群であった場合、発症後48時間以内の手術が必要です。また、骨折は痛みに気付かない場合も少なくありません。骨粗鬆症の場合、軽い打撲などでも骨折する場合がありますので注意が必要です。

捻挫、打撲、擦り傷

捻挫、打撲、擦り傷捻挫は関節が強い力によって傷んだ状態であり、関節が外れると脱臼になります。打撲は強い力によって組織が損傷している状態であり、擦り傷は皮膚表面がこすれて傷付いている状態です。こうした外傷にはスポーツをしていて受ける印象があると思いますが、実は家の中で傷める場合がとても多いのです。階段から足を踏み外す、掃除をしていて足をひねる、高いところのものを取ろうとしたり、足を下ろそうとした場所になにかあってバランスを崩すなど、家の中は案外危険があります。腫れがひどくなってきたり、色が変わってきたり、歩行できない場合には骨折の可能性もありますので、動かさないようにしてできるだけ早く受診してください。また、広範囲の擦り傷がある場合も感染の危険性がありますので、念のために受診しましょう。

小児救急

溺れた、息ができない、誤飲、やけど、熱中症、転倒や転落、事故、耳や鼻に異物を入れてしまった、おしっこが出ない、けいれん、震え、発熱、動物に噛まれた、全身にブツブツが出てきた、意識がない、もうろうとしているなど、小児救急ではさまざまな症状を診ています。夜間や休日など判断に迷う場合は、厚生労働省が行っている小児救急でんわ相談という事業があります。固定電話と携帯電話のどちらでも、『♯8000」とプッシュすることで、小児科医師や看護師が電話対応してくれるシステムです。

蕁麻疹

蕁麻疹(じんましん)は、急激にボコボコとした腫れが皮膚に生じるもので、たいていは強いかゆみを伴います。ほとんどの場合、数時間で治まってきますが、アナフィラキシーショックや喘息発作などの危険な症状を引き起こす場合もあります。のどのかゆみ、呼吸にしくさ、咳、喘鳴、蕁麻疹がひどくなっていくなどがある場合はできるだけ早く受診してください。軽い蕁麻疹の場合、すぐに冷やすとヒスタミンの分泌が抑えられてかゆみが和らぎますが、低温が原因で起こる蕁麻疹もあります。また、蕁麻疹は食べ物以外の原因から起こることもよくあります。皮膚がゴムなどで圧迫されたことなども原因になりますので、蕁麻疹が出てきたら身体を締め付けない服装に着替えて安静にしてください。身体を温めると悪化するので、入浴や運動は厳禁です。

アレルギー発作

アナフィラキシーという強いアレルギー反応では、喉が腫れて呼吸ができなくなったり、嘔吐物による窒息、血圧低下、けいれん、不整脈、気管支喘息など、命にかかわる症状があります。すぐに救急車を呼ぶか、エピペンがあれば注射します。アナフィラキシーではないアレルギー発作では、皮膚の赤み、蕁麻疹、口やまぶたなどの腫れ、腹痛、嘔吐、下痢、口の中の違和感、くしゃみ、鼻水などがあります。症状が急激に変化する場合もありますので、しっかり観察しましょう。なお、食物アレルギーは原因の食物を摂取してすぐに発作が出るわけではなく、1時間以上たってから発作が起こる場合もあります。

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