ガン検診(アミノインデックス・腫瘍マーカー)

アミノインデックス

アミノインデックス期も含めた複数のがんリスクを採血だけで
アミノインデックス(AICS/がんリスクスクリーニング)

日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬと言われていますが、現在では多くのがんが、早期発見と適切な治療により、日常生活に大きな影響を及ぼさずに完治できる病気になっており、がん検診の重要性はとても高まっています。
がん検診には、胃がん、肺がん、大腸がんなどいろいろあります。そして、がん検診は1年に1度、定期的に受けることでその効果を発揮するものです。とはいえ、検査を全て毎年受けるとなると、その費用や時間の負担はかなり大きくなってしまいます。

アミノインデックスとは

アミノインデックス(AICS/がんリスクスクリーニング)は、がんに罹患している可能性を数値で評価する新しい検査です。
健康な人は、血液中のアミノ酸濃度がそれぞれ一定に保たれるようにコントロールされています。ところが病気になると一定に保たれているはずの血液中のアミノ酸濃度のバランスが変化します。そのバランスの変化は、アミノ酸濃度において病気に特有なパターンを示します。その性質を応用したのが、アミノインデックス(AICS)です。
アミノインデックス(AICS)は、採血した血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度バランスの違いを統計的に解析して、複数のがんリスクを判断しています。1回の採血は約5mlと少量ですが、複数のがんを同時に検査可能で、早期のがんにも対応しています。
ただし、アミノインデックス(AICS)はがんであるかどうかを確定する検査ではなく、詳しい精密検査を受けるための指標となる数値を出すものです。また、生涯に渡ってのリスクではなく、あくまでも現在のリスクを評価していますので、定期的に受ける必要があります。

アミノインデックス(AICS)の検査対象

胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がんが基本です。男性の場合は、それに前立腺がんが加わった合計5種のがんに対するリスクを評価します。女性の場合は、乳がん、子宮がん・卵巣がんが加わった合計6種ですが、子宮がん・卵巣がんでは子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんであるリスクを評価するものであり、区別することはできません。
対象者の年齢は場合により異なることもありますが、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がんと乳がんが25歳~90歳、前立腺がんは40歳~90歳、子宮がん・卵巣がんは20歳~80歳になっています。なお、検査時に妊娠されている方、授乳中の方、治療中も含むがん患者の方、先天性代謝異常の方、透析患者の方は、正しい数値が得られないため検査できません。また、データがまだありませんので、日本人以外は評価対象外になります。なお、この検査には健康保険が適用されません。

アミノインデックス(AICS)の結果

それぞれのがんに罹患している可能性を0.0~10.0の数値で報告し、目安として「ランクA」「ランクB」「ランクC」の3段階に分けられています。アミノインデックス(AICS)は、精密検査を必要とする人を抽出するスクリーニング検査であり、ランクCは必ずがんであるということではなく、精密検査が必要ということです。
なお、アミノ酸のサプリメントなど、検査に影響を与える可能性のあるものについて、検査を受ける8時間前から摂取を控える必要があります。

アミノインデックスの費用

検査費用 ・・・26,950円(税込)
※検査をご希望の方は、当院までお問合せください。

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは

腫瘍マーカーとは、がんの有無や進行状況を調べるために血液から測定できる物質のことです。

がん細胞が作り出したり、がんに反応して体内で増える物質を「腫瘍マーカー」と呼びます。腫瘍マーカーは、がんの診断や治療の効果を確認するために使われることがあります。ただし、腫瘍マーカーの値だけでがんの有無を判断することはできません。なぜなら、がん以外の病気や体調によっても数値が変動することがあるからです。

腫瘍マーカーでわかること

  • 治療前の状態の把握

     どの程度がんが進んでいるかを知る目安になります。

  • 治療効果の確認

     手術や薬の治療後にマーカーの値が下がることで、効果が出ているかどうかを判断します。

  • 再発のチェック

     治療後も定期的に測定することで、がんの再発を早く見つける手がかりになります。

腫瘍マーカーの例

  • CEA(大腸がん・胃がんなど)

  • CA19-9(膵臓がん・胆道がんなど)

  • PSA(前立腺がん)

  • AFP(肝臓がん)

  • CA125(卵巣がん)

ご注意いただきたいこと

腫瘍マーカーは補助的な検査であり、単独でがんの診断はできません。画像検査や医師の診察とあわせて総合的に判断することが大切です。異常値が出ても、必ずしもがんというわけではありませんので、結果については必ず医師にご相談ください。

Tel.0466-41-2810 WEB予約