下肢静脈瘤の予防方法

下肢静脈瘤は日々の生活で気を付けることで、症状の悪化をある程度防げる病気です。

下肢静脈瘤の原因を排除する

下肢静脈瘤になりやすい原因としては、遺伝的な要因、妊娠・出産、肥満、加齢、立ち仕事があり、女性のリスクが高くなっています。この中で排除可能なのは、肥満や立ち仕事です。
肥満は食事や生活習慣のコントロールで解消することができますが、立ち仕事は職業によっては必須となっている場合があります。そこで、立ち仕事をされている方でもできる、下肢静脈瘤リスクを少しでも下げる方法をご紹介します。

1.弾性ストッキングの装着

弾性ストッキングの装着弱い圧力のものでも構いませんが、できれば弾性ストッキングコンダクターや医師が処方した弾性ストキングを着用すると症状の抑制に効果的です。強い圧力がある場合、正しい着用方法を守り、ケアを行わないと皮膚などに悪影響を及ぼすこともありますので注意しましょう。また、夏場は蒸し暑いので、通気性の良いものを選んでみてください。

2.足指の運動

1時間ごとに、足の指でグーパーを繰り返す運動を10回くらい行います。片足ずつでも構いませんので、両方の足で行ってください。こうした軽い運動でも足の血流はかなり改善します。大切なのは、忘れずに続けることです。

3.足を心臓より上にあげる

これは休憩室などに寝転がって休めるソファがあればできる方法ですが、椅子の上などに上げておくだけでも多少の効果が望めます。

4.少しでもこまめに動く

立ちっぱなし、座りっぱなしは静脈瘤リスクを上げます。少しでも動いて血液の滞留を防ぐことが重要です。こまめに歩いたり、片足を少し引いてストレッチをすることを心がけましょう。

5.マッサージ

心臓に向かってふくらはぎをなでるようにやさしくマッサージします。両手を密着させながら、力を入れずに行います。足がむくみやすくなる午後から夕方、就寝前にかけて、1回2~3分を数回行うと効果的です。クリームやオイルを使用しても構いません。

6.生活習慣改善

運動や食生活の見直しは、下肢静脈瘤の原因である肥満解消にも効果的です。
適度な運動を続けたり、できるだけ歩いたりすることで全身の循環は改善されます。水泳や水中ウォーキングは運動に加え、水圧による適度な圧力がかかるためお勧めできるトレーニングです。
食事は、高血圧や便秘に注意したメニューを心がけてください。塩分や脂肪分を摂り過ぎないようにして、食物繊維が多く含まれたバランスのいい食事を摂りましょう。

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